横浜の遺品整理ブログ
2025年02月07日 [-- 横浜市の遺品整理 --]
1Rアパートでの特殊清掃・残置物撤去・原状回復の事例
1Kアパートでの特殊清掃・原状回復・残置物撤去のご依頼です。
物件は、築6年地上二階建て、総戸数8戸の木造アパート二階、ワンルーム一室になります。
入居者の孤独死に伴い、特殊清掃・残置物撤去・原状回復までをご依頼いただいております。
今回は特殊清掃・残置物撤去と一部内装解体までを実施。
ロフト付きの部屋になりますので、そちらも含めた壁クロス剥がし・床面解体を行っていきます。
ドアを開けると、玄関口から大量のごみが残されており、収納スペースが少なめなのがわかります。
足場を確保するためにこれらの残置物を運び出すところから行っていかなければなりません。
ユニットバスの側面を通る廊下の先は、キッチンを含めたリビングスペースで、冷蔵庫や洗濯機もここに置かれています。
玄関周辺のスペースが少なめなので、高齢者の歩行補助に必要なシルバーカートなどもこちらに置かれています。
リビングには大量の残置物が残されていました。レンガ壁を模した特徴的なクロスもあって、ここでは余計乱雑な印象を受けます。
残置物の大部分は梱包材である段ボール箱で、梯子からの動線を確保するようにわきに寄せられていますが、汚れた衣料品や未開封の生活雑貨など、ほとんどはごみとして処分を求められるものになります。
窓にはカーテンの代わりに室内干し用のワイヤー製ハンガーがつるされており、これらも不燃物として適切な分別を行わなければなりません。
高齢者にはかなり負担の大きい急角度の梯子を上ると、比較的広めのロフトスペースは空き缶やペットボトル、ビニール袋をはじめとしたごみでいっぱいでした。
奥の壁面は本棚に見えますが、こちらも壁クロスなので実際には通常通りの壁面です。
この場所は事故現場でもあり、フローリングの床に直接敷かれたマットレスや布団が、ご遺体の腐敗から生じる汚れで床面にまでシミを広げています。
通常の原状回復であればフローリング床はクリーニング中心の対応となりますが、感染症の原因物質や薬剤では落としきれない臭いのもととなる汚損が残ってしまうリスクを考慮して、現状汚れの確認できるロフトの床面は解体撤去されることになりました。
まずはロフトに溜まった残置物をおろしていくところから作業を開始します。
ご遺体は運び出された後ですが、依然として漂う異臭への最低限の対策としてマスクを着用し、作業中の負傷から生じる感染症に備えて厚手の作業用ゴム手袋を装備。
複数のごみ袋に可燃物、不燃物といった種類ごとに分別しながらビニール袋にまとめていきます。
事故時、ご遺体が直に接触して汚損の影響を受けている布団、マットレスは、液状化した汚れが染み出して、滴り落ちて可能性がありますので、二重のビニール袋に収めるなど念入りに対策を施しながら作業を進めます。
続いて壁面のクロスを剥離させていきます。
壁素材のつなぎ目であるジョイント線を見つけたら、そこにカッターを走らせて切れ目を入れ、持ち手にする部分を剥がします。
持ち手になるだけの広さを剥がしたら、そこを両手で挟み込んで引っ張ることで、繋がっている壁面全体を引きはがしていくことができました。
あまり後ろ方向に直接引っ張ると転倒の危険があるため、引っ張る際は上方向に向けて引っ張っていきます。
また、壁面の枠部分にはコーキング材が注入されて頑固にへばりついている場合もあるので、ここでもカッターを入れておくと剥がしやすくなります。
中には糊自体が硬化している場合もあり、水を含ませたウェスなどで表面を湿らせることではがれる場合もありますが、糊が分厚く固まって濡らした程度では軟化しそうにない場合は、スクレイパー(へら)を用いてこそぎ落としていきます。
その際、クロス下の壁面に凹みを作ったり、クラック(ひび割れ)を見つけることがありますが、クロスを張り替える際には壁面をフラットにしておく必要がありますので、その場合はクロス貼りの前に補修用パテやサンドペーパーを使って修正しておきます。
この他、天井面のクロスも剥がしていきますが、ロフト付きの物件は必然的に天井が高くなりますので、事故にならないよう注意深く作業していかなければなりません。
フローリング面を剥がしてみると、下の床板にまで汚損が侵入していたことがわかりました。
こうしたシミは単なる汚損とは異なり、今後、異臭を発生させたり、感染症の原因になったり、あるいは素材自体を痛めて破損につながる場合も考えられるため、今回はフローリング材だけでなく、該当する床板全ての撤去も行うことになりました。
撤去作業がおおむね完了したら、屋内全体への除菌消臭作業に入ります。
特殊清掃における除菌消臭作業は次亜塩素酸やオキシドールをはじめとする強力な洗剤が用いられ、これを直接吸い込んでしまうと人体にも有害なので、ここでは通常のマスクではなく、高機能な防毒マスクを着用します。
異臭の発生源や感染症の原因菌はもちろんですが、それ以外に肉眼での視認はできなくても、ご遺体に産み付けられた卵からウジ虫やハエが大量発生しますので、害虫駆除として散布剤を使用する場合にも防毒マスクは重要です。
室内全体に満遍なく消毒剤を散布したら、この日の作業は完了です。
屋内の残置物をすべて撤去し、廊下からリビングに至る壁クロスを剥離させました。
特徴的だった奥側のレンガ壁を含め、リビング全体の壁クロスも剥離させました。
なお、今回の事故現場はロフト上だったため、エアコンは除菌消臭にとどめて交換は実施していません。
天井側のクロスもきれいに剥ぎ取ってあります。
事故現場となったロフト周辺です。
汚損がフローリング材の下にまで広がっていたことから、周辺の床材全てを撤去しました。
この後、床材の貼替、壁クロスの新規張り直しが実施され、リフォームが完了します。
・残置物撤去処分費
・特殊清掃
・原状回復
この後に行われる原状回復作業を含めた金額です。
通常でも特殊清掃は専門業者に依頼するべき作業ですが、ロフト付き物件では天井高が高くなることから、作業の危険性がはるかに大きくなります。
安全で迅速な処理によって、物件のダメージを最小限に抑えることができます。
ぜひ専門業者のご利用をご検討ください。
物件は、築6年地上二階建て、総戸数8戸の木造アパート二階、ワンルーム一室になります。
入居者の孤独死に伴い、特殊清掃・残置物撤去・原状回復までをご依頼いただいております。
今回は特殊清掃・残置物撤去と一部内装解体までを実施。
ロフト付きの部屋になりますので、そちらも含めた壁クロス剥がし・床面解体を行っていきます。
《作業前の状況》
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ドアを開けると、玄関口から大量のごみが残されており、収納スペースが少なめなのがわかります。
足場を確保するためにこれらの残置物を運び出すところから行っていかなければなりません。
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ユニットバスの側面を通る廊下の先は、キッチンを含めたリビングスペースで、冷蔵庫や洗濯機もここに置かれています。
玄関周辺のスペースが少なめなので、高齢者の歩行補助に必要なシルバーカートなどもこちらに置かれています。
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リビングには大量の残置物が残されていました。レンガ壁を模した特徴的なクロスもあって、ここでは余計乱雑な印象を受けます。
残置物の大部分は梱包材である段ボール箱で、梯子からの動線を確保するようにわきに寄せられていますが、汚れた衣料品や未開封の生活雑貨など、ほとんどはごみとして処分を求められるものになります。
窓にはカーテンの代わりに室内干し用のワイヤー製ハンガーがつるされており、これらも不燃物として適切な分別を行わなければなりません。
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高齢者にはかなり負担の大きい急角度の梯子を上ると、比較的広めのロフトスペースは空き缶やペットボトル、ビニール袋をはじめとしたごみでいっぱいでした。
奥の壁面は本棚に見えますが、こちらも壁クロスなので実際には通常通りの壁面です。
この場所は事故現場でもあり、フローリングの床に直接敷かれたマットレスや布団が、ご遺体の腐敗から生じる汚れで床面にまでシミを広げています。
通常の原状回復であればフローリング床はクリーニング中心の対応となりますが、感染症の原因物質や薬剤では落としきれない臭いのもととなる汚損が残ってしまうリスクを考慮して、現状汚れの確認できるロフトの床面は解体撤去されることになりました。
《作業開始》
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まずはロフトに溜まった残置物をおろしていくところから作業を開始します。
ご遺体は運び出された後ですが、依然として漂う異臭への最低限の対策としてマスクを着用し、作業中の負傷から生じる感染症に備えて厚手の作業用ゴム手袋を装備。
複数のごみ袋に可燃物、不燃物といった種類ごとに分別しながらビニール袋にまとめていきます。
事故時、ご遺体が直に接触して汚損の影響を受けている布団、マットレスは、液状化した汚れが染み出して、滴り落ちて可能性がありますので、二重のビニール袋に収めるなど念入りに対策を施しながら作業を進めます。
続いて壁面のクロスを剥離させていきます。
壁素材のつなぎ目であるジョイント線を見つけたら、そこにカッターを走らせて切れ目を入れ、持ち手にする部分を剥がします。
持ち手になるだけの広さを剥がしたら、そこを両手で挟み込んで引っ張ることで、繋がっている壁面全体を引きはがしていくことができました。
あまり後ろ方向に直接引っ張ると転倒の危険があるため、引っ張る際は上方向に向けて引っ張っていきます。
また、壁面の枠部分にはコーキング材が注入されて頑固にへばりついている場合もあるので、ここでもカッターを入れておくと剥がしやすくなります。
中には糊自体が硬化している場合もあり、水を含ませたウェスなどで表面を湿らせることではがれる場合もありますが、糊が分厚く固まって濡らした程度では軟化しそうにない場合は、スクレイパー(へら)を用いてこそぎ落としていきます。
その際、クロス下の壁面に凹みを作ったり、クラック(ひび割れ)を見つけることがありますが、クロスを張り替える際には壁面をフラットにしておく必要がありますので、その場合はクロス貼りの前に補修用パテやサンドペーパーを使って修正しておきます。
この他、天井面のクロスも剥がしていきますが、ロフト付きの物件は必然的に天井が高くなりますので、事故にならないよう注意深く作業していかなければなりません。
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フローリング面を剥がしてみると、下の床板にまで汚損が侵入していたことがわかりました。
こうしたシミは単なる汚損とは異なり、今後、異臭を発生させたり、感染症の原因になったり、あるいは素材自体を痛めて破損につながる場合も考えられるため、今回はフローリング材だけでなく、該当する床板全ての撤去も行うことになりました。

撤去作業がおおむね完了したら、屋内全体への除菌消臭作業に入ります。
特殊清掃における除菌消臭作業は次亜塩素酸やオキシドールをはじめとする強力な洗剤が用いられ、これを直接吸い込んでしまうと人体にも有害なので、ここでは通常のマスクではなく、高機能な防毒マスクを着用します。
異臭の発生源や感染症の原因菌はもちろんですが、それ以外に肉眼での視認はできなくても、ご遺体に産み付けられた卵からウジ虫やハエが大量発生しますので、害虫駆除として散布剤を使用する場合にも防毒マスクは重要です。
室内全体に満遍なく消毒剤を散布したら、この日の作業は完了です。
《作業終了後》
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屋内の残置物をすべて撤去し、廊下からリビングに至る壁クロスを剥離させました。
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特徴的だった奥側のレンガ壁を含め、リビング全体の壁クロスも剥離させました。
なお、今回の事故現場はロフト上だったため、エアコンは除菌消臭にとどめて交換は実施していません。
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天井側のクロスもきれいに剥ぎ取ってあります。
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事故現場となったロフト周辺です。
汚損がフローリング材の下にまで広がっていたことから、周辺の床材全てを撤去しました。
この後、床材の貼替、壁クロスの新規張り直しが実施され、リフォームが完了します。
今回の特殊清掃は、概算で以下のような料金です
・残置物撤去処分費
・特殊清掃
・原状回復
小計 589,600円 + 消費税10% = 合計 648,560円
この後に行われる原状回復作業を含めた金額です。
通常でも特殊清掃は専門業者に依頼するべき作業ですが、ロフト付き物件では天井高が高くなることから、作業の危険性がはるかに大きくなります。
安全で迅速な処理によって、物件のダメージを最小限に抑えることができます。
ぜひ専門業者のご利用をご検討ください。