捨てられない遺品はどのように整理すれば良いのでしょうか?
横浜の実家に戻ってきたのは今から5年ほど前で、それまでは家族で東京の職場の近くの賃貸マンションに住んでいました。 母に癌が見つかって入院することとなり、父が動揺して私に電話をしてきました。父はすでに定年してずっと家にいる生活でしたが、家事はずっと母に任せきりで自分の食事を用意することもできないことから、私と妹が交代で母が退院するまで実家に帰って父の面倒をみていました。 一時は治療の甲斐もあって癌も小さくなったようで、病気に打ち勝てるようなところまでいき安心していたのですが、その後病状が悪化して抗がん剤治療のために入退院を繰り返すようになりました。 そこで妻とも話し合って実家へ引っ越すことを決めました。それから2年後に母は他界してしまいました。 大好きだった母を亡くした父は、その後しばらく食事も喉を通らない状態となり、あのとき私たちが一緒にいなければどうなっていたか分かりません。 私たち夫婦には現在小学4年生になる娘がいますが、特に娘の存在のおかげで父も徐々に元気を取り戻り、食事も普通にできるようになりました。 しかし、母の遺品にはこれまで手をつけることができずにいて、家の中には今でも母が生前使っていたもので溢れています。 いつまでもこのままで良いわけがないので、徐々に処分していった方が良いと思っているので、手をつけようとすると父が悲しそうな顔をするのでなかなか行動に移せません。 このような状況で遺品整理はどのように行えば良いのでしょうか? |
使えるものは積極的に使いましょう
最愛の人を亡くして、遺品を整理できない方は世の中にはたくさんいます。また、遺品を処分するのは故人に申し訳ないと思い、なかなか遺品整理ができない方も少なくありません。 基本的には故人のためにも遺品整理はすべきで、その理由は家の中に亡くなった人の使用しない物がいつまでもあることは決して良いことではなく、家族の負担になってしまうからです。故人も遺品整理で困っている家族の姿はみたくないはずです。 そのことをお父様にも分かってもらうことからはじめれば良いと思います。そのうで、遺品の中に使えるものがあれば、積極的に使うようにしましょう。 処分するだけが遺品整理ではありません。故人も家族に遺品を使ってもらえればきっと嬉しいはずです。 自分たちで使えないものはリサイクルや買取やオークションなどに出して、誰かに使ってもらいましょう。もちろん、不用品は捨てても良いですが、思い出の詰まったものはお焚き上げなどして供養すると気持ちも楽になります。 |